【男性育休】外資コンサルティングファーム勤務1年での男性育休取得【体験記】
激務でプレッシャーのかかる仕事の一つとして考えられている、コンサルティング業界。クライアントの様々な課題を解決するため、深夜残業や休日出勤をしているイメージがありますよね。
そんなイメージのコンサルティング業界ですが、日本企業ではまだ取組が進んでいない男性育休に関しての実態はどうなんでしょうか?
育児休暇は家族の負担を減らすためにも、すべての男性が取得するべきだと私は考えています。(そもそも、育休を取るべきか悩んでいる方を以下の記事を参考にしてください!)
話を戻し、コンサルティンファームにおける育休取得ですが、結論から言うと男性も女性も育児休暇は、比較的取得しやすい環境だと思います。
その参考情報として、当記事では実際にコンサルティングファームで働きながら、男性育休を取得した私の体験談をご紹介します。
コンサルティングファームで働いていて、これから子供を考えてる方や、コンサルへの転職を考えている人は、当記事を是非参考にしてみてください!
外資コンサルファーム勤務1年での男性育休取得体験記
冒頭に記載の通り、勤務1年で男性育休を取得した私ですが、実はもともとは育休を取得するつもりはありませんでした。
そんな私がなぜ育休を取得したのか、実際に取得してみてどうだったのか、時系列にそって体験談を紹介します。
男性育休取得を決めるまで
今では自他ともに認める子煩悩な私ですが、実はもともと育休を取得する予定はありませんでした。
理由としては、妻が1年間しっかりと育休を取得する予定で、ある程度育児面は任せられると考えていた(妻と話し合ったわけではなく、勝手にですが。)ことと、コンサル転職したばかりで、自分のスキル不足とプレッシャーのかかる職場環境で、「こんな時期に休んでいいのか?」と焦りがあったからです。
また前職がコテコテの日本企業だったこともあり、男性側が育休を取得するというイメージがなかったということも、あるかもしれません。
そのため、実は多くの人が育休を取得するタイミングである出産直後は育休取得せず、いわゆる出産特別休暇を数日もらって、妻のサポートをしただけでした。
そして、特別休暇からの復帰後はコロナ禍で在宅勤務で家にいる時間も多かったため、うまく仕事を調整して、寝かしつけやお風呂は私が対応する形でなんとか妻と2人で子育てをしていました。
しかし、私も自分の子供ができて初めて知りましたが、0歳児の育児はタダでさえ赤ちゃんが夜中に何度も起きるだけでなく、特に母親は夜中も母乳を与える必要があるため睡眠が十分に取れない日々がずっと続き、本当に過酷です。。。
そんなこんなで、仕事に追われつつ育児をしつつ、誤魔化しながら、妻のワンオペに近い形で育児を続けてきましたが、妻が産後3ヶ月程経ったところでダウン。さらに腰も痛め、夜中に嘔吐をしてしまうぐらい肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまいました。
妻をこんな状態になるまで追いつめて初めて気づくのでは遅いのですが、私も現状のヤバさに気づき、家族でこの危機を乗り越えるため育休を取得することを決意しました。
男性育休取得の手続き
育休取得を決めてからやったことは、まずは社内規定の読み込みです。私の会社では、入社後1年から育休取得可能という記述があり、ちょうど1ヶ月後に入社1年を迎える予定でしたので、育休取得可能な状態であることがわかりました。
そして育休取得が社内的に問題ないことが分かったので、次に対応することは単純で、自分のいるチームへの相談となり、具体的には「メンターへの相談」と「担当パートナーへの相談」です。
メンターへの相談
まずメンターへの報告ですが、メンターとは課題感の擦り合わせのためのを定期的な打ち合わせしており、ちょうどその打合せが数日後に予定されていたため、そこで相談をしました。
前職の日系企業では育休をとる男性は全くおらず、入社1年未満で戦力になり切れていない中で、なんと言われるかビクビクしていましたが、「育休を取得したいと考えています。」と相談すると意外な反応が返ってきまして、、
「オッケー!!絶対いい経験になると思うから、楽しんで!」、という感じで拍子抜けするくらい、あっさりと認めてくれました。
そして、育休取得までのプロジェクトアサインの調整をちゃちゃっと進めてくれ、とんとん拍子に話が進みました。
担当パートナーへの相談
次に報告するのは、担当パートナーです。
そんなに厳しい人ではないので、おそらく大丈夫だろうと考えていましたが、今は人手不足で新しいプロジェクトもとれない状態、という噂も聞いていたので、こんな時に困るという話をされるかも、とびくびくしながら、お忙しい中15分だけお時間をもらって話しました。
そこでもメンターと同じような反応が返ってきまして、、「メンターから聞いてるよ!いい経験になるから楽しんで!」という感じで、あっさり了承してくれました。
メンターもパートナーも子持ちということで、ある程度私の状況に理解があったのと、外資系ということもあり、会社全体として家族を大事にする文化が一般的な日本企業よりは強いようです。
そんなこんなで、あっさりと部内の承認を取り付け、人事部の所定の手続きを済ませて、1ヶ月後にはあっさりと育休を取得できました。
育休を取っての感想
私は結局3ヶ月の育休を取得し、子供が保育園に通い出すまで育児をした後に、職場に復帰しました。
育休を取ることで、子供と過ごす時間をたくさん取れましたし、それだけでなく育児がどれほど辛いものなのか、身をもって世の中の一般男性以上に知ることができて、本当によかったです。
そして何より、体調を崩していた妻のサポートをすることができてよかったです。
子供が大きくなった時に時間を過ごせなかったことで後悔しないためにも、家族との関係を深めるためにも育児休暇は絶対に取得したほうがいいと思いました。
ちなみに賃金的に厳しいかと言われると、育休手当が30万円程度(非課税)出ますので、よっぽど給料が高くない限りは大きな収入減にはならないので、あまり心配も必要ありません。
また育休中に何をやっていたかというと子育ては当然ですが、今まで積読していた本を読み込んで勉強することができました。
普段仕事の負荷が高い分ストレスも大きいですが、ストレスフリーで精神の健康を保つためにも、非常にいい時間になったのかなと思っています。
外資コンサルは育児休暇が取りやすい環境です!
こんな感じで、コンサルティングファームで育休を取るのは非常に簡単であっさりしたものでした!
私の友人の外資コンサルファーム(戦略系)でも、2,3ヶ月の育休を取得する男性はたくさんいるようですので、私のファームに限らず外資コンサルは男性育休を取得しやすい環境なんだろうと想像できます。(とはいえ、結局は上司の理解によるところも多分にあると思いますが。。。)
また、育休復帰後も子育てをしながらの仕事は大変ではありますが、今までと同じようにプロジェクトにアサインされ、充実した日々を過ごすことができていますし、家族も健康で過ごせています。
育児休暇を取得して本当に良かったと思っています。
このように私は自分の経験から、すべての男性が取得するべきだと思っていますので、そもそも育休を取得するべきか悩んでいる方は、以下記事も参考にしてみてください!
ちなみに当記事を読んで、コンサルティングファームで働いてみたいと思った方は、私の転職体験談も参考にしてみてください!