【コンサル転職】Kearny(A.Tカーニー)の中途採用面接【体験記】

kearney

戦略系コンサルティングファームのKearney。

非常に入社難易度の高い会社の一社として知られています。

そんなKearnyでは、他のコンサルティングファームと同様に、積極的に中途採用を行っています。

しかし、コンサルティングファームの選考内容については、詳しい情報を得るのが難しいというのが実情です。

当記事ではコンサルタントを目指す方の助けに少しでもなれればと思い、実際にKearnyの中途採用選考を受けた筆者の実体験を紹介します。

コンサルタントになりたい方、Kearnyの選考を受ける方は是非参考にしてみてください!

ちなみに、他コンサルティングファームの面接体験記はこちらをどうぞ!!

Kearnyの中途採用選考について

カフェで話す人たちとパソコンとコーヒー

Kearnyの簡単な紹介と中途選考の体験記です。

Kearnyについて

Kearnyは、マッキンゼー出身のA.トム.カーニーによって、1926年に創立された非常に歴史のあるシカゴ初の戦略コンサルティングファームです。

今までは、創業者の名前から、A.Tカーニーという社名でしたが、2020年からグローバルでKearnyに社名を変更しています。

Kearnyは、戦略コンサルティングファームですが、上流の戦略案件だけではなく、オペレーション周りの案件も強く、クライアント先に常駐して密に行うプロジェクトが他戦略ファームに比べて多いと言われています。

オペレーション関係では、特にコスト削減(調達戦略)に強いことが有名で、以下のような書籍も出ており、必見です!

またKearnyですが、2020年に関灘茂氏が、当時38歳と最年少で日本オフィスの社長に就任したことで有名です。

関灘氏は、コンサルルタントの最高職位である、パートナー就任も32歳と異例の早さで、アメリカ企業らしく、いい意味での実力主義の社風があることが、こういったところから伺えます。

Kearnyの中途採用選考の体験記

スーツのボタンを結ぶ男性

ここからは、私の選考体験になります。

以下が私の場合のKearnyの中途採用の選考フローです。

書類選考

  ↓

Webテスト

  ↓

一次面接 ✖︎2回

  ↓

選考終了(通常なら、あと1回程度面接)

ご覧の通り、1次面接でお祈りとなってしまいましたので、1次面接までの体験記となります。

以下で、各選考フローにおける詳細内容を見ていきます。

Webテスト

書類選考に通過すると、Webテストの案内が来ます。

内容:玉手箱 + 英語テスト(Versant)

合否連絡:受験後1週間程度で一次面接の案内 

私が、選考を受けた際(2019年)は、一般的な玉手箱のテストとVersantがテストとして課されました。

2022年現在は、玉手箱ではなく、判断推理・数的推理系のテストに変わっているようですので、別途対策が必要です。

現在も続いている特徴としては、Versantという英語スピーキングテストがあることでしょう。

Versantは、スマホで受験するもので、指示に従って、スマホに向かって話すことで、英語の発音等のスピーキング力をAIが判定してくれるものです。

Versantの公式HPでも、どのような問題が出るか詳しく解説されていますので、試験を受ける前に問題の傾向は確認しておきましょう。

私は正直言って英語力に自信はありませんが、通過しましたので、点数が良ければグローバル人材として加点こそされど、そこまで重視されていないのかもしれません。

一次面接①(ケース面接)

Kernyの面接の特徴として、各回の面接がケース面接とビヘイビア面接の2回に分かれて実施されます。まずは以下の通り、ケース面接が実施されました。

場所:赤坂ミッドタウンタワー(Kearnyオフィス)

面接官:マネージャー(官公庁出身)

内容:一般面接5分、ケース40分

面接の流れは以下の通りです。

面接官は、官公庁出身の方のようで、コンサルには珍しく、よれよれのワイシャツを着た、癖の強そうな方でした。

ちなみに面接開始直後の挨拶の段階で、ケース面接がメインになる旨を聞かされました。

一般面接(5分)

まずは一般的な1分程度の自己紹介と志望動機についての質問からスタート。

志望動機や自己紹介へ特にツッコミはなく、いくつか簡単な質問をされて、あっという間に終了。

ケース面接(40分)

一般面接があっという間に終わると、それではケースをやりましょう、とケース面接に。

Kearnyのケース面接のお題は、特に決まっているものではなく、その場で面接官が適当に考えたようなものでした。

私が受験した際は、「国内のタクシーの市場規模はどれくらいか?」という、一般的なフェルミ推定のお題で、5分程度でホワイトボードを使って回答を作成したうえで、面接官と議論をするというスタイルでした。

国内の年齢や属性に絞って市場規模を推定したのですが、かなりミリミリと、「何でそうやって分けたの?」、「本当にそうなの?」と鋭いツッコミが多くあり、Kearnyでの仕事の質の高さを感じさせられる面接でした。

回答に対して、あまり反応を示さない面接官で、どのような受取られ方をしたのか非常にわかりにくかったものの、最低限の受け答えはできたかなというところで、面接は終了しました。

一次面接②(ビヘイビア面接)

一次面接のケース面接が終了したら、そのまま部屋で5分ほど待たされ、面接官が交換され、ビヘイビア面接が始まります。

ビヘイビア面接の概要は以下の通りです。

場所:赤坂ミッドタウンタワー(Kearnyオフィス)

面接官:マネージャー(海外企業出身)

内容:一般面接30分、逆質問10分

合否連絡:約1週間後にお祈り

面接の流れは以下の通りです。

面接官は見るからに厳しく、ハードワークをしていそうな、ゴリゴリという言葉がぴったりな方でした。

面接を始める前に面接官から、この面接はあなたが当社にフィットするかを確認するための面接である旨が、伝えられました。

一般面接(30分)

ケース面接とはうってかわって、一般的な自己紹介から始まり、志望動機や現職での業績、強みや弱みなどビヘイビアに関わる部分について、かなり深い所まで聞かれました。

ビヘイビア面接ではありましたが、私が製造業出身で面接官方が製造業関係のクライアントを持っていたこともあり、「日本の製造業の企業の問題って何?」といったケースに近いような質問ありました。

こちらも、ケース面接と同じく非常に深い部分まで、「なんで?」という質問が飛んできて、生半可な準備では太刀打ちできないような面接でした。

逆質問(10分)

逆質問については、しっかりと時間をとって答えて頂きました。

色々な質問に対して非常に細かに答えてくれたのですが、特に印象に残っているのが、Kearnyの特徴や強みについて質問したところ、「野武士のような人が多い」という回答があったことです。

確かに、MBBの次に位置するファームということもあり、いい意味でMBBに対するコンプレックスや強い思いがあって、入社される方が多いのかもしれません。

面接官の方も、マッキンゼーからもオファーがあったようですが、あえて、ファームの雰囲気からKearnyを選択したということでした。

私は、2人の方としかお会いできませんでしたが、確かに他ファームと比べると、一風変わった芯の太い方が多そうな印象を受けました。

2次面接以降

前述の通り、私は1次面接で不合格となってしまいました。

エージェントの情報だと、Kearnyの面接は次の2次面接が最終面接となるようです。

1次面接と同様、2次面接(最終面接)でも2回の面接(ケースとビヘイビア)を実施して、それを通過するとオファーとなります。

Kearnyの選考を通じての所感と選考対策

電球と記号

ここからは、選考を通して感じた所感と選考対策についてです。

Kearnyの選考で感じた所感

Kearnyの選考で感じた特徴としては、繰り返しになりますが社員の方の芯の太さや志の強さです。

実際の面接でも、ケース面接とは別にビヘイビア面接を設けていることもあり、そういった志望者のパーソナリティや想いを非常に重要視しているということがわかりました。

私は、フワフワとした準備で選考を受けて撃沈しましたが、強い思いを持って世界を変えたいと思っている方には、他のどのファームと比べても、非常にフィット感が強いのではないかと思います。

Kearnyの選考対策

主にケース面接についてですが、Keranyのケース問題は面接官が思い付きで出して、ディスカッションを行うタイプでした。

当然、Kearnyの面接を突破するためにはケース面接の準備が必要になりますので、コンサルティングファーム専門のエージェント等も利用して、情報収集や準備をすることが必要ですので、是非活用して対策をしてください。

エージェントを活用するメリットについては、以下記事をご参照ください。

www.r-shakaijin-plus.com

コンサル面接では必ずケース問題が出題されます

面接で話す人たち

コンサルティングファームの選考ではケース面接が、必ずと言っていいほどあります。

そしてコンサル受験者にとっては、一番の難敵であると言っていいでしょう。

ケース面接を上達させるためには、まずは問に対する考え方や解答作成の型を身につける必要があります。

その解答の型を身に付ける上で鉄板ではありますが、「東大生が書いた~シリーズ」が最も適しており、おすすめです。

総合ファームのケースでは、こちらの本で十分な対策ができます。

戦略ファームを受験する場合は面接体験でも述べた通り、議論対象の本当の価値や強みを深く分析して、打ち手を導く力を見せる必要があるため、ケースの練習を重ねたり、普段から目に見えるもので頭を働かせて、力を伸ばす努力がさらに必要になってきます。

コンサルティングファームに入ると人生変わります

手を広げる女性と風船

私は事業会社からコンサルティングファームに転職して働いていますが、コンサルティングファームでは、魅力的な人や仕事が多く、今後のキャリアパスを考えても、大きく人生が変わります。

コンサルティングファームの選考はレベルは高いとは言われていますが、近年は積極的に採用を行なっており、決して特別な人でないと受からないというレベルではなくなっています。

選考を受けるだけならばタダですので、選考に通過してから悩めば十分でしょう。

興味があるならば、すぐにエージェントに登録して、一歩を踏み出しましょう!

他コンサルティングファームの面接体験記はこちらをどうぞ!!